TAKAYAMA Yousuke Exhibition 高山陽介展

高山陽介は一貫して木を素材として制作を続けています。
しかし、高山の作品は、いわゆる木を素材とした彫刻のイメージからは
遠くかけ離れています。またその質感も一見磁器や、プラスチックのようです。
削られ、磨かれて、塗料で密閉された有機的な物体はさらに力強い物体へと
進化した、そんな不思議な空気を漂わせています。
昨年の画廊スペース全体に大小様々な作品を展示したインスタレーションから一転、
今回の個展では個々の作品をじっくりとご覧いただきます。
台座、表面の仕上げ、色など、それぞれ個性的でありながらも、
あくまでも「木」という素材へのこだわりが籠められた高山の思いを
それぞれが担って立っています。

1980年生まれ、2007年多摩美術大学美術研究科修了